パパへの応援メッセージPart1

パパへの応援メッセージ①

ご存じですか?愛しい我が子を抱くことができ満ち足りた生活に幸せを感じたのもつかの間、多くのママたちが毎日続く子育てに疲れを感じ「こんなはずじゃなかった」「こんな人〈夫〉とは思はなかった」と感じていることを…。きっとパパはパパなりに子育ても家事も頑張ってくれているはずなのに、パパの頑張りはママには届いていないのかもしれません。一つの家庭を築いていく中でお互いの役割はあるかもしれませんが、一緒に話し合って考えて、共に歩む姿勢が大切です。今年度の子育て支援サイトでは月に1回(6月~2月)、家族のために頑張っているパパたちに、もっとママとの絆が深まり子育てを楽しむことができるよう、ちょっとだけでも心がけてもらえたら嬉しいなと思うことを「パパへの応援メッセージ」として、お伝えしていきます。これからの子育てのヒントにして頂けたらと思います。

ママの話に耳を傾けてあげましょう

子どもの存在は家族に幸福感をもたらしてくれます。子育て支援センターが行う赤ちゃんを連れたママと中学生が交流する「赤ちゃんふれあい体験」の中でも、多くのママたちから「子どもが産まれたことで家族の絆が深まり笑顔が増えた」「子どもの成長が嬉しい」という声が聞こえてきます。とはいえ、オムツを替えておっぱいをあげて泣いたら抱っこして、赤ちゃんのお世話は24時間休みなく続きます。どんなにかわいい我が子であっても精神的な疲れやストレスは溜まってしまいます。そんなママのストレスを少しでも軽くしてあげるために、パパがお仕事で疲れて帰ってくることは承知の上でお願いします。家に帰ったらママの話をきちんと聞いてあげてほしいです。「うんうん、そうか」「それは大変だったね」と。あれこれコメントやアドバイスは必要ありません。ママの言葉に耳を傾けて、受けとめて、共感してもらえるだけでママの心は軽くなるのです。そうした中でパパへの感謝や愛情が深まり笑顔になり、ママが笑顔でいることで子どもも笑顔になって、家の中が明るくなっていくのだと思います。

パパへの応援メッセージ②

パパにもできること

ここ10数年の間に家族の形はどんどん変化してきました。核家族が増えママが一人で家事も育児もこなす「ワンオペ」という言葉が出てきたと思っていたら、最近は共働きの夫婦が増え、中にはママが働いてパパが家事育児を担うという形を選択する家庭もあります。児童館など子育て支援の場にパパが顔を出してくれることも珍しくはなくなりました。ですがその一方でやはり育児家事はママの仕事という概念から抜け出せないことが、パパにもママにもあるように思います。ママからは「いろいろやってはくれるが都合のいいときだけ」「機嫌の悪いときはママじゃなきゃダメだ」といった話を聴くことがよくあります。泣いているからと抱っこしてもパパだと泣き止んでくれない、寝かしつけようとしてもママがいいと言う、などパパとしては心が折れそうになることもあることと思います。でもママだって初めは同じ、子どもと向き合いながらあの手この手を考えて乗り越えて親子関係を築いてきたのです。パパもお世話をしていく過程の中で子どもとの信頼関係が芽生え、パパ自身子どもへの愛情が増してくるのだと思います。
子どもを産むことと母乳をあげること以外はパパにだってできることなのです。まずは家事育児は夫婦で担うものだと改めて自覚してみましょう。無理に役割分担する必要はないので自分の得意なことから始めてみてください。子育てはママにとってもパパにとっても“義務”であると同時に“権利”でもあります。子どもが成長していく中で、産まれてからの数年間は最も大きな変化が見られる時、その姿を見守り共に過ごす日々は何にも代え難い大切な時間です。子どもの寝顔に夫婦で癒されながら、大変さを上まわる喜びや感動がきっとあると思います。

 

パパへの応援メッセージ③

日中の残暑は厳しいものの朝晩は過ごしやすくなり聴こえてくる虫の音に秋の気配が感じられるようになりました。戸外での活動もしやすくなりコロナ感染に気を付けながらではありますが、お出かけの機会が増える季節です。

父と子の絆を育てましょう

子どもを育てるうえで大切なこと、しつけも大事、勉強も大事、ですが一番大切なのは自己肯定感を育むことです。自分は生きている価値がある、大切な存在だ、必要な人間だ、と思えることが、子どもが成長していくうえで一番大切な土台になっていきます。この気持ちがしっかり育まれていないとしつけやルールがうまく身につかなかったり勉強に集中できなかったり、外見的にはちゃんとやっている様でも本人はとても強い不安や緊張の中で過ごしていて、それが大きくなって心身症や非行という形で出てくることもあると言います。この自己肯定感、実はパパの育児への関わり方によって差が出てくるという調査結果があるようです。パパが積極的に子どもに関わることで父と子の間に強い絆が生まれ、子どもはさらに活発に育ち、自分の存在価値を認めることができるようになると言います。抱っこしたりお風呂に入れたりオムツを替えたり、そして発達に応じたあそびを子どもと一緒にたくさん楽しんでみませんか。赤ちゃんの頃なら“いないいないばぁ”や“高い高い”揺さぶり過ぎないよう注意は必要ですが“ゆらゆら”と揺らしてあげる、少し大きくなったら肩車や寝転がったパパの膝から下に子どもを乗せて持ち上げる飛行機あそびなど、腕力体力のあるパパならではのダイナミックなあそびは子どもにワクワク感を与えてくれます。1歳頃には次第に好奇心が芽生え行動範囲も広くなってきます。お仕事で忙しいパパにとって貴重なお休みの日かもしれませんが、ボール遊びだったり虫見つけだったり、パパの得意なことでいいのです。子どもの嬉しそうな笑顔に触れながらパパ自身も楽しむことは、パパにとってもストレス解消になるのではないでしょうか。子どもと一緒にドキドキワクワクを体験しながら絆を強く育み、成長のための土台をしっかり築いていきたいですね。

ちなみにお父さんの育児への関わりの有無は妻から夫への愛情にも強く影響し、積極的に子育てに関わる夫は“魅力的な男性”と思われる率が高くなるそうですよ。

 

パパへの応援メッセージ④

“秋の日はつるべ落とし”と言いますが、めっきり日が暮れるのが早くなってきました。夕方まで外で遊んでいた子どもたちも家の中で過ごす時間が長くなり、テレビやスマホなどメディアの利用も多くなりそうです。大人が視聴の実権を握っているうちに内容や時間などルールを決めて守ることを習慣づけていきたいですね。

父子で絵本を楽しみましょう

お休みの日やママが家事をしている間、子どものことを見てくれるパパはママにとってとても心強く頼もしい存在です。でも時々、子どもと一緒にいても子どもにはテレビを見せながら自分は隣でスマホゲーム、と言った姿もあってママの心はモヤモヤすることもあるようです。外での遊びや体を使って楽しむことは得意でも、家の中で静かに過ごすにはどうしたらいいのか戸惑ってしまうパパもみえるのだと思います。どうしたら父子で静かに過ごすことができるか、パパなりに考えた結果の姿なのかもしれませんね。そんな子どもとの関わり方に悩むパパにお勧めなのが“読み聞かせ”だと言います。読み聞かせなんてハードルが高い、と思われるかもしれませんが、絵本は開いたら見てくれて、読んであげれば聴いてくれる、子どもと豊かな時間を共に過ごす為の絶好のアイテムの一つになってくれます。でもどう読んであげていいのかわからないと悩めるパパに…。まずはパパが見てみたいなと思う絵本を選んでみましょう。子どもの頃にパパ自身が読み聞かせてもらった懐かしい絵本だったり、好きな車や虫の本だったり、絵を見ながらお話しするだけで大丈夫です。また、子どもが好きな絵本をママに聞いておくのもいいですね。絵本は読み手と聞き手と作品の3つの関係で成り立ちます。同じ絵本でもパパとママで読み方が違えば子どもには違う物語として響きます。ひざの上にのせて体をゆらしたり、低い声を生かして怖がらせたりなど刺激を与える読み方をしてみてもいいかもしれません。大切なのは一緒にその場を楽しむこと。大きくなって本の内容は忘れてしまうかもしれませんが、パパに包まれた温かさや感触、においなど読んでもらったときの安心感や満たされた気持ちは心の奥に残っていくことと思います。忙しい毎日のこととは思いますがほんの少しでも子どもとゆったりとした絵本タイムを過ごしてみませんか。