パパへの応援メッセージ②

パパにもできること

ここ10数年の間に家族の形はどんどん変化してきました。核家族が増えママが一人で家事も育児もこなす「ワンオペ」という言葉が出てきたと思っていたら、最近は共働きの夫婦が増え、中にはママが働いてパパが家事育児を担うという形を選択する家庭もあります。児童館など子育て支援の場にパパが顔を出してくれることも珍しくはなくなりました。ですがその一方でやはり育児家事はママの仕事という概念から抜け出せないことが、パパにもママにもあるように思います。ママからは「いろいろやってはくれるが都合のいいときだけ」「機嫌の悪いときはママじゃなきゃダメだ」といった話を聴くことがよくあります。泣いているからと抱っこしてもパパだと泣き止んでくれない、寝かしつけようとしてもママがいいと言う、などパパとしては心が折れそうになることもあることと思います。でもママだって初めは同じ、子どもと向き合いながらあの手この手を考えて乗り越えて親子関係を築いてきたのです。パパもお世話をしていく過程の中で子どもとの信頼関係が芽生え、パパ自身子どもへの愛情が増してくるのだと思います。
子どもを産むことと母乳をあげること以外はパパにだってできることなのです。まずは家事育児は夫婦で担うものだと改めて自覚してみましょう。無理に役割分担する必要はないので自分の得意なことから始めてみてください。子育てはママにとってもパパにとっても“義務”であると同時に“権利”でもあります。子どもが成長していく中で、産まれてからの数年間は最も大きな変化が見られる時、その姿を見守り共に過ごす日々は何にも代え難い大切な時間です。子どもの寝顔に夫婦で癒されながら、大変さを上まわる喜びや感動がきっとあると思います。