パパへの応援メッセージ⑤
育児休業 改正
ご存じですか?
2022年4月から「育児介護休業法」の改正により、育児休業の取得が大きく変わりつつあります。今回の改正は令和4年4月から段階的に施行されており、働きながら育児をする夫婦にとって、より育児休暇が取りやすくなっています。
「育児休業が取れるような職場の雰囲気ではない」「自分の会社にこのような制度があることを知らなかった」といった理由から、子どもが生まれても育児休業を取得したいと言い出せないパパたちがいるのではないでしょうか。しかし、令和4年4月から企業側は男性でも女性でも育児休業取得の意思について確認を行うことが義務となりました。
平成24年度から令和2年度の調査では、岐阜県の女性の育児休業取得率は98,1%、全国より高い水準となっています。一方男性の育児休業取得率は9.1%。全国より低い水準となっていますが、今回の改正で男性の育児休業が取得しやすくなったといえるでしょう。
産褥期って知っていますか?
出産後6~8週間までの期間を「産褥期(さんじょくき)」と呼びます。約10ヶ月かけ出産に備えて変化した体が、元に戻るための大切な時期です。
産後の体はかなりのダメージを負っています。そのため、最初の2週間はできるだけ横になるなど特に安静が必要です。その後、徐々に簡単な家事を始めたりと、元の生活の戻っていきますが、そこで無理をすると、赤ちゃんのお世話どころではないほど体調を崩してしまうことも・・・。また、産後はホルモンバランスが乱れることもあり、精神的にもサポートが必要です。授乳以外の赤ちゃんのお世話や身のまわりことは、母親以外でもできること。パートナーの理解や協力がとても大切になりますね。育児休業制度を上手に活用し、一緒に子育てを楽しむ環境をととのえたいですね。
※育児休業給付内容などについて詳しく知りたい方は、厚生労働省のホームページをご覧ください。
パパへの応援メッセージ⑥
今回は、育児休暇を取得したパパへインタビューしました!
Q.育児休暇はどれくらい取得しましたか?
A.妻の出産月から10ヶ月間取得しました。
Q.どういう手順で取得されましたか?
A.妻の出産が分かった時点で、育児休暇制度があることは知っていたので、職場に相談しました。
Q.なぜ取得しようと思いましたか?取得することで不安に感じたことは?
A.上の子がいて大変さを感じており、職場に以前育児休暇を利用した先輩がいたので、相談して取得しようと思いました。自分が仕事を休むことで周りに迷惑がかかるのではないかということや収入が少なくなること等で不安を感じましたが、職場の理解もあり取得を決めました。
Q.取得してよかったことは?
A.上の子の時は、仕事中心で育児は任せっきりになっていましたが、育児休暇を取ったことで、上の子とも向き合うことができ、良い時間になっています。改めて育児の大変さや妻の大変さを知る時間になりました。
Q.今後育児休暇取得を考えるパパへのメッセージは?
A.育児休暇取得を希望する場合は職場には早めに相談するとよいですよ。いろいろな取り方があるので、家族と相談し自分はどんなふうに取得するとよいか、自分でも育児休暇について情報収集するとよいと思います。
※育児休業給付内容などについて詳しく知りたい方は、厚生労働省のホームページでご覧いただけます。
パパへの応援メッセージ⑦
子育ての最終目標は、子どもが大人になった時、自分に責任のとれる生活力と考える力が身についている事だといいます。毎日の生活の中で大人が手本となり、成長に応じてできることを少しずつ増やし、社会に適応できるように教えていくことを「しつけ」といいます。
子どもに伝わる叱り方
子どもと楽しく遊んでくれる優しいパパが増えていると言います。“優しい”というと聞こえはいいですが面倒なことはママに任せて“いいとこ取り”と思ってしまうママもいるようです。子どもの思いに寄り添って受け入れていくことは大切ですが、叱るべき時パパがきちんと叱ることは子どもが社会のルールを学んでいくうえで、とても大切なことです。子どもがしてはいけないことをした時や人の嫌がることをした時にはどうして駄目なのか、どうすればよかったのかきちんと伝えることが必要です。大切なのはその伝え方ですね。
大きな声で怒鳴ったり子どもの思いを否定してしまったり、法によって親から子への体罰が禁止されているにもかかわらず、「おしりや手を叩く」など程度の差はあるもののしつけの為には叩くことも致し方ないといった風潮が社会の中に未だ残っているように感じます。
しつけは子どもたちが少しでも幸せに生きていく為に必要なことを大人が示してあげる道標です。大人の思いどおりにならないからと罰を与えることではありません。社会のルールを教えるべき大人が相手を思い通りにするためには暴力や恐怖を与えることも致し方ない、とすることは子どもに相手が悪いと思ったら傷つけてもいいんだ、と学ばせてしまうことになってしまうかもしれません。
命にかかわるような危険行為や誰かを傷つけるようなことをした時には叱ることも必要です。ただそれは本当に叱らなくてはいけないことだったのか、冷静になって考えてみることでその時の子どもの気持ちや、叱る以外の関わり方がみえてくるかもしれません。子どもに恐怖や不安を与えるような叱り方は行動を修正する効果はあっても人が学んだり成長したりするという点では意味をなさないと言います。子どもの気持ちを十分に聴くこと、そのうえで子を思う気持ちを伝え諭す、そんな叱り方を心がけてみませんか。
パパへの応援メッセージ⑧
“ありがとう”を伝えあいましょう
お父さんは子どもにとって初めて出会う社会なのだと言います。お父さんが自分を受け入れ認めてくれることで社会も自分を受け入れ認めてくれると思うことができ、否定されると社会からも拒否されると思ってしまう。お父さんからほめられ、認めてもらうことで子どもは自信を持ち、そんな自分は友達からも認められ、学校でも、そして社会からも認めてもらえると自信を持つことができるのです。
“子どもをほめましょう”と言うと「わかってはいるけどほめるところがない」と返されることがよくあります。ですが一見ほめるところがないように見える子でも、見方を変えるといいところ頑張っているところが見えてきます。「いいことをしたらほめよう」「頑張ったらほめよう」ではなく、今、子どもの中にすでにあるいいところ、頑張っているところを見つけるところから始めてみましょう。子どもが10のうち1つしかできなかった時できなかった9に注目して全然できてない、と思いがちですが、1つはちゃんとできているのです、やったりやらなかったりすること(お片付けなど)はやったときにほめる、他の子と比べるのではなく、その子自身の成長したところを見つけていく、普段から当たり前にできていることを認めてあげる…。一緒に「やったね」「すごいね」と喜んでくれることで「また頑張ろう」と思えるのです。大切なのは子どもの気持ちに共感し、頑張ったことを認めてあげることなのです。
最後に…
パパの子育てで最も大切なことはママの心をいかに支えるかだと言っても過言ではないと言われます。日々頑張っているママに「いつもありがとう」「頑張ってるね」とねぎらいの言葉をかけてあげてほしいです。 “ありがとう”はお礼の言葉であると同時に最高のほめことばです。毎日の生活の中で家族で“ありがとう”を伝えあうことができたらとても素敵ですね。子育ては大変なこともたくさんあります。でもそれ以上の喜びがたくさんあります。パパも子育てにたくさん関わって子どもが成長していく喜びを感じ、それが自分自身の生きるエネルギーもなってくれるのではないでしょうか。